駅弁についてのウンチクを少し

 

Q:駅弁はどこで最初に販売が始まった?

A:一般的には明治18年に東北本線の宇都宮駅で販売された、という説が有名ですが、最近ではこの説が否定されつつあります。大阪駅や神戸駅などでも、それ以前に販売が始まった、と言う話もあります。なお、その頃の駅弁のほとんどは、竹の皮に包んだおにぎりにたくあん・・というのがほとんどだったようです。「正解は神のみぞ知る」状態なのは、老舗の駅弁屋の多くで、戦争などで資料が焼失してしまった・・という事情があるようです。

 

 

Q:どんな人が駅弁を始めたの?

A:やはり鉄道を敷設する際に土地を提供した人、鉄道の発達で本業を失った人など、「鉄道のための代わり・見返り」として始めたケースと、駅前の旅館や喫茶店・食堂などが、駅舎の中に待合所などを作り、それが駅弁に・・というケースに大別できるようです。

 

 

Q:「駅弁」はなぜ冷たいの?

Q:逆に「暖かい状態で食べられる」シロモノはどうなっているの?

A:「駅弁」が冷たいのは、衛生面からの配慮ですね。温かいものと冷たいものを同時に詰めると、弁当が痛みやすく、賞味期限が短くなっていくわけです。特に駅弁の多くは、保存料のようなものを使わないケースが多いですし。そのため、炊き上がったご飯は大型の扇風機やうちわなどで風を通し、わざと冷たくしてから詰めるのです。特に「幕の内」系統の駅弁に欠かせない「3種の神器」のうち、「カマボコ」だけは火を通さないことがほとんどなわけで、尚更痛みやすいわけです。

 

その代わり、「冷たくてもおいしくなる」味付けを考えるわけです。昭和34年に松阪駅に「元祖 特撰牛肉弁当」が出た当時は、加熱式容器はもとより、電子レンジもなかったわけです。しかし牛肉は冷めると固くなるわけで、冷めても柔らかく、おいしく食べてもらうために、実に様々な調理方法を試し、現在のシロモノに至ったそうです。一方で横川の「峠の釜めし」などは、痛まない材料なので温かい状態で出すことができ、漬物は別の容器としているようです。

「暖かい駅弁」を提供するには、「保温ボックス」などに入れておき、販売する方法もあるのですが、何せ「買った客がいつ食べるかわからない」わけで、私も買った駅弁をすぐに食べることは少ないのです。そのため、ヘタに「熱い状態でないとおいしくない」ようなシロモノは、簡単に作ることはできません。しかしながら、北海道や東北のような寒冷地を中心に、「暖かい駅弁」を開発する動きが出始め、米沢の「新きねや」では、カイロの要領で6時間保温できる装置を開発、特許を取っています。

もっとも、他の業者などでは一般的に「石灰石」を使用した装置を使用していることが多く、これは「ヒモを引っ張る」と、石灰石に水が反応し、ものすごい湯気が出る・・という仕組みとなります。これをこのほど、解体して調べてみました。

 

 

      

 

一番右の手前の、「石灰石」の中に、水の入った袋があり、ようするに「黄色いヒモ」を引っ張ると、この水袋が破れて、石灰石と反応するわけです。大体30分くらい保温効果があり、駅弁を食べるには充分な時間。「石灰石」は肥料などに再利用することもできますが、均一な暖かさを得ることが難しいことが多いのも難点です。

また、最近ではほとんどの業者がこのシロモノを使っていますが、その分普及したと思う割に、ただ単に「加熱式」というだけで、量の割に価格が高いケースがまれに見られるのも困ったことです。「石灰石」はぶっちゃけ運動会のライン引きに使うようなシロモノなだけに、ムチャクチャ高いとは思わないのですが・・・。

 

 

Q:「駅弁」をうまく買うコツはありますか? 

 

意外なことですが、「お目当ての駅弁が『売り切れ』などで手に入らなかった」と言うケースが、私を含め、多くの方が経験されていると思います。また、その土地をいつ訪れるかわからない人に向けて商売することの多い駅弁屋にとっても、痛恨の極みと言えるでしょう。

 

・予約しておく

「うまく買うコツ」ですが、「その土地を本当にいつ訪れるかわからない、また訪れた時、引き続き駅弁があるのだろうか?」という心配のある場所の駅弁・・、これはもうズバリ「予約」に限ります。予約を断る業者は、「超繁忙期」の宮島口などを別にすれば、ほとんどいないと言って差し支えありません。「予約」してまでわざわざ買ってくれる人など、「神様」と言っても過言ではなく、とある中国地方の駅弁屋では、駅での販売はなくなったのに、わざわざ予約の上、調整元へ来ていただいて・・と言うことからか、非常に参考になるオマケまでいただいたこともあります。

しかしながら、「予約」した以上は必ず引き取らねばなりません。下調べして「これはよさそう」と思ったシロモノが、いざ現地で見たら足がすくんだ・・というケースは、実際に何度かありますが、予約した以上はそれが効きません。列車が遅れたようなケースなら電話1本でよいのですが、あまり時間がハッキリしないようなケースにおいては、好ましい方法ではないと思います。

 

 

・早朝は要注意

駅弁屋はほとんどの業者が早朝から店を開けており、大駅だと6時、小規模な駅でも7時頃には開ける店が多いです。前述の衛生管理の面から前日に「つくり置き」などできないのが駅弁特有の世界です。そのため、それらの時間に駅弁を出すために並大抵ではない努力がなされており、中国地方のある駅弁業者を例に取っても「深夜の3〜4時には、工場を稼動させます」とのことらしいです。24時間稼動の業者も少なくないでしょうね。

その上で、早朝はやはりヘビーな食事を好まない客側のニーズと、業者側も人員の確保の限界などから、「幕の内」や定番品などの調整に絞っていることも多く、特殊な調整を要する駅弁は販売がないことが多いです。また、昼過ぎになると新たな駅弁の調整を行なわない業者も多く、昼過ぎ、ましてや15時を過ぎるとさすがに「ローカル駅の名物駅弁・特殊駅弁」の類は手に入れにくいです。基本的には売店は「売り切れ次第終了」でしょうし、駅弁に使う素材には数量にも限りがありますから、「ないものねだり」をしても始まりません。「駅弁にとってのベストタイム」を外れる駅の駅弁が欲しい時は、やはり予約が心強いです。

例えば、博多駅を例に取ると、早朝には「かしわ飯」はあっても、「つばめ弁当」の入手は難しく、新山口だとやはり「鉄道伝説」の入手が困難。「SL弁当」や「かしわめし」などの「幕の内系統なら・・」と、予約の段階で断られることもあります。一方で、下関のように、冬場のピークだと、下り<ムーンライト九州>の時間にメニューフルラインナップということもあったりしますから、一概には言えませんけどね。

 

 

・大駅の売店は1箇所ではない

大きな駅の駅弁屋だと、駅弁販売売店が1つだけではありません。「表口の売店になければ裏口売店とか、改札外売店になければ改札内など、くまなく探してみましょう。それでもなくて「どうしても欲しい」場合、入場券が必要ですが、意外と新幹線改札内の売店で見つかることもあります。

 

 

・車内販売は期待できるか

特急列車の車内販売という手もありますが、山陽新幹線や北陸特急のように本数が多いと、列車によって積んでいる駅弁の駅がバラバラです。とそれこそ、小倉の「かしわめし」から徳山・広島・岡山・新神戸・新大阪の商品を見たことがあります。北陸も同様で、「加賀温泉の駅弁」を搭載している列車では、加賀温泉の商品は充実していますが、他の駅の商品は目立ちません。

ローカル特急では「車販なし」の特急も増えているのであまり期待できません。しかしながら<スーパー北斗>などの北海道の特急や九州の特急の一部では、所定の停車駅の駅弁を注文で積み込んでくれることもあります。なお、車販をアテにする場合は、「自分の所に回ってくる」間に売り切れることも多いので、自分から探しに行きましょう。なお、岡山発着を含め、四国の特急列車には車内販売は一切ありません。

 

・停車中に特急列車のデッキまで持ってきてもらう方法も

最近出てきた手段が「デッキ渡し」と言う手法で、大館・松阪・今治などで行なわれています。予め電話で予約すれば、乗車列車のデッキまで該当商品を届けてくれるシステムです。但し、停車時間が短いケースがほとんどのため、必ず釣り銭のいらないよう準備しましょう。「自分自身の趣味」のために、万人の公共交通機関である列車を遅らすことのないよう、協力したいものです。

 

 

Q:では駅弁をうまく食べるコツは?また多くの駅弁を食べるのに良い方法は?

例えば小倉から鹿児島まで旅行したとして、小倉・博多・鳥栖・大牟田・熊本・出水・川内・・と1つずつ駅弁を買ったとしたら7個。これを1人で・・う〜ん、キビシイですよね (笑)。例えば2人で旅行したとしたら、この場合小倉と博多で買った駅弁はすぐに手を付けず、鳥栖で買った1つを加えてそれぞれの駅弁を2等分すれば、多くの駅弁をみんなが味わうことができます。みみっちいかも知れませんが、気にする必要はありません。但し、例えば「鮎弁当」という駅弁があったとして買ったら肝心のアユが1匹しかない・・ということもあり、その点はうまくやりましょう。

 

「駅弁をうまく食べるコツ」と言うのは特にないのですが、「駅弁」という風情には欠けるものの、わかっている場合、「直接調整元へ向かう」のも1つの手です。どこでもそれがOKと言うわけではないのですが、「駅の近くに調整元を構えている」とこが多いです。三原の「浜吉」のように三原・尾道・新尾道・福山で駅弁を売りながら、工場は糸崎駅前で、「糸崎駅弁」があるようなもの、と考えてもええようなケースもあります。

調整元で「注文生産」してもらえれば、時間はかかるものの、文字通りの「出来たて」を手にすることができ、これが究極の絶品であることは間違いありません。特に松阪の「モー太郎弁当」は「暖かい状態が一番うまい」ので、試してみましょう。なお、この「調整元への出向き」は、駅弁そのものの入手方法の1つでもあります。

 

私から1つお願いしときたいのが、やっぱ基本的には買った駅弁は残さず食べて欲しいということですね。ムリのない範囲で買って欲しいと思います。ましてや「多くの駅弁食べたい、掛け紙を残したい」がために、1口食べて・・などという行為はもってのほかです。

 

 

・私自身について

 

Q:どのような駅弁を掲載しているのですか?

また、肉系統の駅弁が多いような気がするが?

 

A:基本的には、山本町駅(瀬戸鷹)自らが食した駅弁をご紹介しております。但し何度も書いているように、私は基本的に寿司・刺身、カニやエビなどは食べません。このため、私が購入して、同行の友人に食べてもらう形で紹介している駅弁もかなりあります。

このサイトでお世話になっている方が個人的に旅行された際、駅弁の情報を提供して下さった場合にもその情報を掲載させていただくこともあります。但し、その場合は「外観、中身の写真」に加え、当方に掛け紙、または箱を提供していただいた場合に限らせて頂きます。間違っても、新幹線や特急列車のデッキのゴミ箱から拾った箱を提供したりしないで下さい (笑)。

提供していただいた場合、紹介のところに「資料提供:××さん」と明記することでお礼に返させていただき、基本的に直接「ありがとうございました」等のメールはお送りしませんのでご了承ください。なお、画像そのものは当然提供していただいた方に著作権がありますが、その使用方法などは当方に一任下さいませ。2次使用が厳禁なのは当然ですが、当方はそれを防ぐ手立ては行ないませんので、もし・・とおっしゃる方は、写真に名前を入れて加工などを施していただければさいわいです。

 

Q:「幕の内弁当」は無視ですか?

 

A:「幕の内弁当」も立派に趣向を凝らしていると思いますし、それ自体を敬遠することはありません。しかしながら、大概の駅では「幕の内以上に食べてみたい駅弁」が存在するため、「手が回らない」と言うのがホンネです。私自身が「幕の内」に手を出すのは、次のケースです。

 

1.「駅弁の達人」の対象商品である

JR西日本が2004年5月〜2005年3月まで実施したディスカバーウエストキャンペーン、「駅弁の達人」に、岡山・姫路など、多くの駅の「幕の内弁当」が対象商品としてノミネートされています。私自身は完集は目指していないので、ムリに収集することはないのですが、やはり心をくすぐる気持ちにはさせられます。

 

2.その駅の「幕の内」にそれなりのステータスがある

「その駅の駅弁で一番売れているのは幕の内」という駅は、意外と多いと思うんですよね。日本人の好みなんでしょうし。しかし、それは「食事の弁当」として購入する人が多いから・・と言う気がするわけで、やはりその土地の名物・名産。特産品を使った「特殊駅弁」の方が、たまにその土地を訪れた人にとっては心をくすぐり、口コミで評判が伝わる・・と思うのです。

その上で、それらの「特殊弁当」を押しのけて、「幕の内」がマスコミなどでも一定の評判を得ていたり、「駅弁大会」などにも堂々と出品されるほど人気・・というような「幕の内」であれば、手を出します。いまひとつ、姫路駅のように、「幕の内弁当を日本で初めて販売した」と言ったように、歴史的に大きな価値のあると判断した場合も手を出すことがあります。

 

3.その駅の駅弁のメニューに「幕の内」しかない

小さな駅の駅弁だと、メニューが「幕の内」しかない・・と言うか、「幕の内」の調整だけでやっと・・という業者も多いんですよね。またちょっと違うケースですが、駅弁にとって「よい時間」に行くことができず、初めてその駅に行った時、特殊弁当が売り切れて幕の内だけ・・という時は、買うこともあります。

もっともこれ以外でも、ケースバイケースに応じて手を出すことはあります。

 

 

Q:1日に数個もの駅弁、本当に食べているのですか?

A:1日に数個の駅弁を購入することもありますが、ごく一部どうしても食べられないような付け合せなどを除いて、基本的に全て残さず食べるのが私の考え方です。第一、食べ物を粗末にしたりするとバチが当たります。同行者などがいない時に「寿司」や「かきめし」などに手を出すことはありません。なお、1日5個ならまず食べますし、6個はキツイですけど、何とかすることもあります。但し、日常の食事は、間違っても駅弁ではありません。予算にも限りがありますから (笑)。

 

 

Q:駅弁の金額が記載されていないものがあるが?

A:明記しているものといないものがありますが、これは当方があえてメモを残していないためです。また、記載金額は購入当時のもので、頻繁に変更される、とお考え下さい。事実、去年折尾駅の「かしわめし」に価格の改訂があり、他の駅弁の更新作業の折についでにしましたが、いちいち更新するのも面倒くさいですし。

 

 

Q:駅弁の連絡先について

A:駅弁屋は少ない人数で忙しそう・・という思いと、トラブルを防止するため、当ページでは駅弁の販売会社は掲載しますが、連絡先などは掲載いたしません。ぶっちゃけた話、「オレ、これ食って当ったんじゃ」と言うような方なら、パッケージ見て直ちに調整業者に電話するでしょうし、用もないのに電話してもらう必要もないと思いますので。

但し、その会社にホームページがある場合は、そちらへ行けれるよう配慮しております。

 

 

Q:駅弁の掲載順序について?

 

北海道は「南→西→東→北」

東北は「北→西→東→南」

四国は「予讃線→土讃線→高徳線」

九州は「鹿児島本線(九州新幹線)→長崎本線・佐世保線→日豊本線」の順。他の地域は原則として東から掲載します。

 

 


 

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