0日目 2003年5月14日(水曜日)
新車投入が決まった「瀬戸大橋線のイメージリーダー」
| 瀬戸大橋線(宇野線・本四備讃線・予讃線) 3185M 快速<マリンライナー65号> 岡山発高松行 早島22:32→高松23:19 6両編成3号車 クモハ213−10 禁煙:普通車自由席 |
今回の旅行は、2001年に敢行した長崎編のスケールをはるかに上回る壮大なものとなる。その栄えあるトップランナーがなぜ四国・高松行となるのかいぶかしる人もいるだろうが、後に説明する。今回は仕事が終わってから旅立つこの日は「0日目」として行程処理を行なう。
快速<マリンライナー>は、岡山を発車して瀬戸大橋を渡り、香川県の県都・高松を結ぶ。瀬戸大橋が開通した設定当初はほぼ1時間毎の運転だったが利用が快調で、現在は日中は30分ごとの運行となっている。途中坂出・児島・茶屋町は全列車が停車し、妹尾と早島には列車ごとに振り分けて停車。但し現在では妹尾に停車する列車の比率が高くなっており、早朝〜深夜帯を中心にそれ以外の駅に停車する列車もある。
快速<マリンライナー>には、213系という電車が使用されており、日本でもここだけでしか運用されていない(名古屋地区には後にJR東海が増備した5000番台があるが、2両編成で塗装や内装も全く異なる)。
但し213系が投入されたのは瀬戸大橋の開通前で、当初は岡山と宇野を結ぶ快速<備讃ライナー>に投入されていた。
<マリンライナー>の運転開始に伴い、高松方の先頭車が「展望グリーン車」となり、他の5両は普通車、日中は2号車は普通車指定席として運用されている。
(この写真は事前に撮影。撮影・宇野線:備中箕島−早島間)

快速<マリンライナー>の車内。左がグリーン車で、特急の普通車より少しよいくらいのイスで、フンイキはそれなりにゴージャスである。窓が大変に大きく、瀬戸大橋から瀬戸の多島美もほしいままで、もう一つ大きな特徴として、イスの配置にある。瀬戸大橋が珍しがられなくなってからは通常の向きにイスがセットされているが、当初はイスを真横に(つまりレールと並行に)セットしており、目の前が窓という方法もあれば、通路側にセットしてお見合いというのもありであった。現在でもレール方向に各自でイスをセットすることができる。
普通車は関西の新快速などと同じ転換クロスシートだが、この213系で少し違うのは、ドア近くのイスも転換できる、ということである。しかし、この方式はスペースを余分に取って定員を減らすから、それが支持されているかは別問題であるが。

<マリンライナー>の車内でもう一つ気付くのが、「岡山の電車」にしては大変広告が賑やかなことで、右側の「岡山の広告」では定番の競艇場の広告やJR岡山支社の広告が、一方の「左側の広告」もやはり四国の競艇場や四国の雑誌の広告が掲載され、この電車が岡山と香川に根付いていることがよくわかる。写真はないが、四国の大学の広告や、岡山と香川に店舗を持つ著名な百貨店は両方の店をPRしていることがわかる。
<マリンライナー>は元々ビジネスや都市間輸送向けの列車だったが、この広告が物語るように、日常の通勤・通学で利用する人が最近富に増えている。何しろ岡山−高松は<マリンライナー>で1時間の距離である。高校の通学は県をまたぐことから極端に多くはないが、私立高校や、早島以南付近から坂出の公立高校に通う流れがあり、坂出の生徒が児島へという流れも多い。
それ以上に大学は下宿の必要がないことから、その需要は大変高いものとなっており、現在では定期券の客で2,500人くらいはいるらしく、瀬戸大橋を<マリンライナー>で通う人を「マリナーズ」と通称されるようになっている。
そういうフンイキが強くなっているからか、車内は帰宅客で満員で、とりあえず通路に立つ。指定席なら¥510の追加で、「展望グリーン車」でも快速だから¥950の追加でよいので、少しカネのある時はこの列車に限っては以前は圧倒的にグリーン車をチョイスしていた。しかし、「隠れたサービス」だったおしぼりが消えてしまったこともあり、最近はそのチョイス率が減っており、今回は北海道で死ぬほどグリーン車に乗るだろうから今回は自由席にとどまる。
予想通り茶屋町でかなりの降車があったが、それでも空席は少なく、引き続き立ったままだ。茶屋町を出ると宇野線を分け、高架新線に入る。<マリンライナー>の走る岡山−高松間は「瀬戸大橋線」という愛称があるが、戸籍上は正確には茶屋町−宇多津間は「本四備讃線」となっている。その本四備讃線は歴史の浅い新線なので、植松を出ると児島までトンネルでぶち抜いており、トンネルを抜けたところが駅、という感じになっている。
植松駅の下には大きな道路が東西方向に伸びており、宇野線の彦崎駅と丁度「ハの字」のような関係になっていることから、数少ない停車列車をうまく活用すべく、「植松への電車がなかったら彦崎」という使い方をしている人もいるにはいるが、定期券・回数券の互換性がないことがネックのようだ。
この本四備讃線にあるトンネルは岡山県内の鉄道トンネルとしては長いトンネルばかりで、単調な反響音が響く。213系は他の形式とくっつけないため編成の組み換えも少ないせいか、連結器も棒状のものを採用しているらしく、一時期発車の際のショックが客車のみにひどかったことがある。また213系はできた当時は珍しい「1M2T」方式の電車(3両中モーター付きの車両が1両、あとの2両はモーターなし)で、モーター出力もそれなりの負担がかかっているらしい。
また<マリンライナー>が増発されたにも関わらず213系が増備されたわけではなかったから、現在は岡山−高松を1日6往復ほどしているらしく、単純に計算すると1日に850キロほど走っていることとなる。この距離はだいたい東京から東広島市の西条の手前付近までの距離で、いくらステンレスの車体といえど、瀬戸の潮風を浴びて走るには相当のオーバーワークと思われる。
そうしたしえで運用年数の割にそろそろ使い勝手が悪くなってきたのか、今年秋の品川新駅開業に伴うダイヤ変更で、一斉に新車に置き換えることが決定している。新しい車両は5両編成で、1号車は2階建てとなり、グリーン車と普通車指定席となる模様。編成そのものは共通仕様だが、グリーン車を含む3両はJR四国が保有する5000系、残りの2両はJR西日本が保有する223系5000番台となるらしい。つまり、2階建て車を除けば関西の新快速と同じ車両がコンバートされる、と考えてもらえばよかろう。
長いトンネルを2つ抜け、「イレギュラーの」停車駅、上の町に停車。児島の市街地からは離れているが、そこそこに人口のあるところで、<マリンライナー>をもう少し停車させれば植松・木見と違ってかなりの利用客があると思われる。但し、「児島市街」とは書いたものの、行政上は倉敷市のため、やはりこの地区は倉敷への流れが強く、鉄道だと一旦岡山へ出ねばならないせいか、クルマで行ってしまう人も多いのだろう。それでも他の駅よりは若干利用客が多いのか、以前から16時過ぎの45号など、若干<マリンライナー>を停車させている。上の町では11人が下車し、うち1人は指定席を利用している。
「マリナーズ」が増えたと言っても、瀬戸大橋を挟む区間は「県境現象」で乗客は少なめにはなるのだが、それでも児島でも思ったほどの降車はなく、現在この3号車には28人が乗車している。児島では普通車指定席から2人、グリーン車からも1人下車があった。児島ともなると立つのがシンドく、定期券に¥510プラスしても指定席を利用できるようになったので、通勤で疲れた人が利用することはあるが、さすがにグリーン車とは驚く。
児島を出ると、左に競艇場を見てトンネルに突入。このトンネルは「鷲羽山トンネル」といい、ここで道路と鉄道が合流して抜けると瀬戸大橋である。このトンネルは上2つが道路、下2つが鉄道という「4つ目」のトンネルとなっているのが特徴で、当時としては画期的な構造だったらしい。これは当初切り通しにする計画が文字通り鷲羽山の下を貫いて「瀬戸内海国立公園」の景観を守るために採用された工法だったらしい。
鷲羽山トンネルを抜け、22時51分41秒に瀬戸大橋へ突入。1分で下津井瀬戸大橋を渡って岩黒島へ入るとすでに香川県である。瀬戸大橋はいつもより早く6分ほどで渡り切り、左下に坂出・番の州コンビナートの夜景がくっきり広がる。このコンビナートの核は石油プラントと造船所で、反対側は瀬戸大橋記念公園とミシンメーカーの工場である。これほど工場が織り成すきれいな夜景を車窓から望めるのは徳山くらいかも知れない。
時刻表では<マリンライナー>は宇多津駅は通過マークとなっているが、実際には駅の手前に左へ折れるポイントがあって、宇多津駅には姿を見せない(松山・高知方面の特急と観音寺・琴平行の普通は右へ折れて宇多津駅へ)が、運賃計算を宇多津駅経由として統一している関係から、このポイントを「宇多津駅構内の設備」として宇多津駅経由の扱いとしているらしい。
そんなわけで讃岐路に入った<マリンライナー>が最初に停車する駅は坂出となり、意外にも児島と同じくらいの下車客があった。通勤・通学の人も多いが、行楽風の人の下車が加わったからかもしれない。恐らく新幹線から乗り継いでいるのだろう。
坂出駅はJR発足当初はまさしく「国鉄の駅」だったが、数年前に高架化された。それはそれで便利になっただが、駅をそのまま高架化したため、高架構造にしては珍しく2面3線とあって、ダイヤ上の制約が多いように感じる。特に<マリンライナー>を1番線に入れてしまうと、乗り換えが違うホームになってしまうことが多く、この列車は2番線に入れて多度津行普通列車との乗り継ぎの便を図っているものの、<マリンライナー>が停車しない坂出〜高松の各駅に向かうには左側の7000系単行の普通列車に階段を渡ってそれも3分で乗り換えねばならない。
さすがにこの時間ともなると坂出からの乗客も少なく、ラストコースの3号車は16人の陣容、2号車の指定席には15人、1号車のグリーン車は10人ほどだが、時間帯の割には結構指定席を利用している人も多い。このように<マリンライナー>の指定席車には終日結構な需要があり、2階建ての新車になるとどうなるか楽しみである。讃岐の小駅を次々と通過して定刻に高松駅5番線に到着した。
1日目 2003年5月15日(木曜日)
ドライバーの皆さん、飲酒は絶対ご法度ですぞ!!
| 加藤汽船 ジャンボフェリー 1便 りつりん2 高松東港発三宮新港第3突堤行 高松東港0:34→三宮新港第3突堤4:17 2等和室 |
高松駅は「サンポート高松」の整備で駅が生まれ変わり、「日本一バリアフリーな駅」として有名である。この駅は東京の上野駅や阪急梅田、南海の難波駅と同じような「頭端駅」で、ホームから改札口」まで段差が全く無いのが特徴となっている。時刻は23時を過ぎ、すでに「みどりの窓口」も営業を終了しているが、券売機でオレンジカードでも買っておく。
北海道に行くのになぜ深夜の高松へ来たか、ということであるが、明朝8時30分の青森行JAS751便に乗る予定である。そうなると明日の朝自宅を出るとなると、一番の<のぞみ2号>ならラクに間に合うが、新大阪までで<のぞみ>はバカらしい。かと言って続行の<ひかり142号>だと新大阪が7時05分で、これでも間に合うとは思うが、もう少々余裕がほしい。帰りも伊丹経由となり、帰りは新幹線でないと体が持たないから、新幹線の往復だけで¥10,000以上も取られるのは余計に悔しい。
そこで、この高松経由の「深夜の瀬戸内海2度横切り」である。加藤汽船の「ジャンボフェリー」が高松と三宮の間を1日5往復運航しており、旅客運賃も¥1,790と安い。早島からの<マリンライナー>も¥1,140だから、わざわざ回ってもコストパフォーマンスには結構優れており、さらに高松・三宮とも夜中の0時30分発という便がある。他の便は岡山からとなるとあまり使うメリットはないが、この深夜便だけは例外で、大回りの印象は否めないものの、大阪ドームのナイターや関西地区での飲み会の帰りの足として現実に何度か利用している。
時刻的にはこの「深夜便」は便利なのだが、何とて一般的に「港」という場所は必ずしも便利なところにはない。「サンポート高松」は目の前だが、このジャンボフェリーは高松駅から4キロほど東に離れた高松東港というところから発着している。
しかしその不便さに気付いたのか、数年前から加藤汽船が無料送迎バスを運行するようになり、クルマなしでも利用しやすくなった。
もっとも、ここのフェリー乗り場には大きな利用者専用駐車場があり、地元の人は直接ここまで来るようだ。このバスは無料のバスなので、利用交通機関とはしない。
無料だから仕方ないのだが、外観とは裏腹にバスの中は簡素な造りで、今回の運転士は「行ってらっしゃい」と非常に愛想よくふりまいていたが、時々無料だからか「なんやこいつ?」というような態度で運転する者がいるのは困ったことである。
確かにバスは無料ではあるが、逆に言えばジャンボフェリーを利用する人間にとっては、イの一番に客と接する従業員であり、この時の態度で会社のイメージが決まってしまうことを忘れているのではないか。それだけに今回の運転士のような態度が強く求められる。今日は5月の平日ということもあって、無料バスの利用者は私の他1人だけだった。ちなみに無料バスは高松駅前から発車するが、通常のバス乗り場とは異なる場所に発着し、出港の20分前に発車、バスに乗れば必ず乗船できる約束である。
バスに設置されている乗船名簿を記入してターミナルの窓口に提出して¥1,790支払ってきっぷを受け取り、直ちに船に向かう。今日の船は「りつりん2」だ。このジャンボフェリーは同型船の「こんぴら2」と2隻体制で、ドック入りの期間などにはかつて四国フェリーが運航していた「ニュージャンボフェリー」に使用されていた「神戸丸」が使用されている。一時期神戸丸をフル活用して1往復増便させたこともあったが、毎日運航でなかったことや時間帯が中途半端だったことから、現在は増便は取りやめになっている。
外観は神戸に着いてからとし、足早に船内に入る。

この「りつりん2」は一応オール2等で、長崎へ行った時の「太古」のようなグリーン船室もない。但し設備は比較的バラエティにとんでおり、最近レディースルームと乳幼児室ができている。2等のゴロ寝がどうしても不安な層を開拓するにはうってつけとも言え、評価できる。

一方のメインの2等和室は至ってシンプル、まさしく「船の桟敷席」という感じだ。今日の2等和室の乗客は15人といったところだ。後方の階段を伝うと2Fの車両甲板となっており、結構な賑わいだ。モチロン下の階にも車両甲板があり、どうもトレーラーの荷台だけ切り離して積み込み、港で引き取り・・というケースも多いらしい。

船室は桟敷席だけでなく、ご覧のようなイス席もあり、イス自体はかなり快適とは思うのだが、如何せん深夜便ということもあり、この時間では桟敷のほうに人気が集まるようだ。ちなみにジャンボフェリーは客室は禁煙で、右の写真のロビーで吸うようになっていて、これは系列会社の宇高国道フェリー(高松−宇野)も同様だ。また、この2社は高松のテレビ局の系列のようだが、加藤汽船は会社は神戸の会社らしい。

ジャンボフェリーの一番の稼ぎ頭はやはりトラックドライバーということか、4Fのゲームコーナーではいかにもという感じの人がゲームに熱中している。トラックドライバーには専用ルームが儲けられており、ベッドの部屋もあれば浴室も使えるらしく、随分至れり尽せりであるが、宇野−高松の四国フェリーが所用1時間で誰でもフロを使えることを考えると、やや強気な気がする。ベッドはともかく、フロくらい誰にでも開放すべきだろう。

パブリックスペースは中規模な売店と自販機で、右のカウンターでは讃岐うどんが食べられるのだが、この便ではうどんの販売はないらしく、売店も出港してわずかな時間の営業となっている。その代わり自販機ではジュースの他に観音寺に本拠を置く冷凍食品の自販機もある。そして、一時期物議をかもしたのがこのビールの自販機で、随分物々しいフンイキが漂っている。
これはかつて、フェリーを降りた家族連れのクルマに、同じフェリーを降りたトラックが追突して4人が亡くなるという痛ましい事故があり、そのトラックドライバーが「フェリーの中でビールを買って飲んだ」ことが発覚したことから始まる。検査の結果アルコールは規定以下だったが、その自販機の経緯として「ドライバーから酒を飲みたい」という要望があったらしい。航行時間が3時間40分あれば・・という判断はあったのだろうが、結果的にその判断は間違っていたわけで、加藤汽船も様々な批判を浴びたらしい。現在は注意書きの通り一般旅客の要望で販売されているようだが、様々な表記でドライバーの禁酒を厳にうながしている。
さて、一通り船内をご紹介したところで仮眠の体制に入る。なんとて4時には着いてしまうのだから仮眠時間はさしづめ3時間ほどしかないのである。仕事で体をいじめ抜いていたことが効を奏してか、さいわいグッスリ眠ることができ、目が覚めるとすでに外に神戸の灯火が見えている。出入港時には神戸発着に相応しいようなエキソジックな音楽が流れ、三宮新港第3突堤に入港した。
加藤汽船は前述の自販機事件でややイメージを落とした部分もあったが、センスが高いのか頻繁に製作されるコマーシャルのウケがよい部分があり、「やっぱり安い、ジャンボフェリー〜、とにかくトクだ、ジャンボフェリー、ラクラク、楽だジャンボフェリー・・」という軽快なソングのコマーシャルが大ウケしてそれが冷めやらぬうちに今度はタレントを起用してガラリと方向を転換させた。現在では残念ながらまた変えてしまったが、船内放送では引き続き流されていてホッとする。
なお、言い忘れたが船というのは今日みたいに定刻に運航されることは期待しないほうがよく、特に高松行の深夜便を降りて初発の<マリンライナー2号>には無料バスではまず間に合わないので注意が必要だ。タクシーで急げば高松駅まで¥1,600くらいだが、そうなるとわざわざ深夜に瀬戸内海を2度横切るのか得かどうかは各自の判断によろう。但し、それでもホテル代+新幹線よりは安いはずだが。
三宮新港第3突堤に停泊する「りつりん2」(なお、この写真は別の日に撮影)。見てのとおり非常に大きな船で、「シャンボフェリー」の名に恥じないスタイルで、そのスタイルも独特である。積んであるトレーラーの台車を引き取るべく、牽引車がひっきりなしに車両甲板に入っては出て行く光景が展開されている。
「最短国道」を通る
| 神戸フェリーバス 高松港行フェリー乗り場発JR三ノ宮駅行 フェリー乗り場4:35→三宮駅4:42頃 神戸22 か 38−44 |
三宮新港第3突堤からJR三ノ宮駅までは徒歩で15分ほど、距離にして1キロといったところか。歩けないことはないが、荷物が多い今日はおっくうである。幸いにも高松と同じようにこちらにも駅までのバスがあるので利用させてもらおう。
このバスは4時35分と、入港とは若干のタイムラグがあるせいか、駅まで歩きを選択する人もいる。それを選択する理由はもう一つあり、このバスは高松側の「送迎バス」とは異なり、「神戸フェリーバス株式会社」という会社が運行している「路線バス」で、運賃¥200が必要なのだ。
元々六甲アイランドから出るフェリーの客を運んでいたのだが、それがこの高松航路にも進出した、ということらしい。
ドアを閉めてしまえば三ノ宮駅まで客の入れ換えはないのに、なぜか後払いシステムで、この便には7人が乗車している。この便の運賃はしめて¥1,400、これで採算が合っているのかちょっと心配だが、土曜日の深夜便ともなると30人以上乗ってたりすることもある。
発車してしばらく行くと「日本一短い国道です」という看板が見え、国道174号線を走る。この道は何と全長167.1メートルだそうで、いわば港と国道2号線をつなぐ役目となっているが、道路そのものは大変に広い。バスの距離は大したことはないが、信号が多く、思ったよりは時間がかかるが、あまり早く着いても電車はまだ動いていないからまあこれでよかろう。ちなみに阪神だけ4時54分の梅田行と4時台の列車があるが、これにも悠々間に合う。